水虫はとても辛い症状がでます。症状の中にも痒みや痛みなど様々なものがあり、それによって治療薬も変わってくるので、むやみにドラッグストアで治療薬を選ぶのは正解とはいえません。また、水虫が発生する場所によっても治療法が変わるのでしっかりと自分の症状を知った上で治療を開始する必要があります。

角質増殖型水虫の治し方はニゾラール錠を使う!

角質増殖型水虫は、一般的な水虫の様に患部がジュクジュクと湿る事無くカサカサと皮膚が剥がれ落ちるほど乾燥している事から乾燥型水虫と呼ばれ、足の裏やかかとに発症します。原因は、一般的な水虫と同様に白癬菌に感染する事で発症し、皮膚の角質を構成するケラチンを酵素ケラチナーゼで分解する事で栄養を得て繁殖しています。

角質増殖型水虫は、白癬菌の繁殖が進むにつれて足の裏やかかとの皮膚が白っぽくなると共に次第に角質が増殖して皮膚が厚く硬くなって行きます。厚く硬くなった角質患部には、乾燥によるひび割れや薄片となって剥がれ落ちるなどの自覚症状が発症するので水虫に感染していると気付か無い事が多く、剥がれ落ちた皮膚の中で繁殖し続ける白癬菌が感染を拡大してしまいます。

角質増殖型水虫の治し方としては、ケトコナゾールを主成分とする飲み薬ニゾラール錠の服用やクリームなどの外用薬が用いられていますが、患部の角質が厚く硬くなっているので外用薬が届き難く医薬効果が低いとされ、体の中から患部に医薬効果をもたらす飲み薬ニゾラール錠の服用が最も医薬効果が高いとされています。治療期間は、一般的に約2カ月~半年程度とされていますが、体質や症状によっては1年近く要する患者もいます。

錠剤ニゾラール錠の主成分ケトコナゾールは、白癬菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの生成過程においてラノステロールからエルゴステロールが生成される際に不可欠なエルゴステロール合成酵素の働きを阻害する事で白癬菌の細胞膜を薄く脆くします。白癬菌は、人間の細胞や体液よりも浸透圧が高く、ニゾラール錠を服用する事で薄く脆くなった白癬菌の細胞膜は自身の浸透圧の高さに耐え切れず破裂してしまい、白癬菌の生存及び繁殖を抑制し症状を改善します。ニゾラール錠は、白癬菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの生成を選択的に阻害するので人間の細胞膜を構成するコレステロールに対しては医薬効果を示さ無い治療薬とされています。

ニゾラール錠に副作用はある?正しい飲み方とは?

角質増殖型水虫は、早期発見からの早期治療が最も賢い治し方ですが、自覚症状がほとんど無いので適切な治療が遅れる事が多く、白癬菌に対して即効性の殺菌作用を示すイミダゾール系の合成抗真菌薬ケトコナゾールを服用しても完治まで数カ月間かかります。ニゾラール錠は、ケトコナゾール力価で200mgを1日1回服用しますが、患部の白癬菌を完全に死滅させる為に数カ月間継続して服用する必要があります。飲み忘れた際には、まとめて服用する事はせずに1日1回1錠を服用します。

ニゾラール錠は、主成分のケトコナゾールが人間の細胞膜に対して医薬効果を示さ無いので副作用が少ないと考えられていますが、継続服用に際しては肝臓の機能など定期的な検査を受ける必要があります。ニゾラール錠は、医薬高効果が高く即効性のある抗真菌薬なので体質によっては長引く微熱や胃部の不快感、全身の倦怠感、食欲不振、頭痛などの副作用を発症する患者もいます。ニゾラール錠は、肝臓で代謝され、尿や便と共に排泄されるので重篤な肝機能障害や腎機能障害などの重篤な副作用を発症するリスクが非常に高く、肝臓の機能の低下している高齢者や肝臓の持病を抱えている患者への投与は禁忌とされています。ヨーロッパでは、ケトコナゾールの服用による肝機能障害の発症リスクの高さから経口投与は禁止されています。

ニゾラール錠は、肝臓の大部分を占める代謝酵素シトクロムP450の一種とされるCYP3A4の働きを著しく低下させる医薬効果を発揮するので他の薬剤と併用した場合には、併用した薬剤の医薬成分の血中濃度を過剰に上昇させるリスクが非常に高いのでニゾラール錠と多剤を併用服用する際には事前に医師に相談する必要があります。

関連記事