水虫はとても辛い症状がでます。症状の中にも痒みや痛みなど様々なものがあり、それによって治療薬も変わってくるので、むやみにドラッグストアで治療薬を選ぶのは正解とはいえません。また、水虫が発生する場所によっても治療法が変わるのでしっかりと自分の症状を知った上で治療を開始する必要があります。

温泉を利用した治療法は水虫には効かない?

ゆっくりとした時間で心も体も癒される温泉は、実は水虫治療にも一役買うことを知っていますか?水虫は日本人でも五人に一人というとても大きな割合で患っている一般的な病気とも言われていますが、その水虫には温泉が効くというのは古い時代から行われている治療法の一つです。水虫の原因となる白癬菌はカビの一種で、足の皮膚の角質層や爪の中に入り込んで、角質を固くさせたり皮をふやけさせたり、爪を変色させて破壊させたりとさまざまな症状を発生させます。

たくさんある温泉の泉質の中でも、そんな水虫の原因となる白癬菌を退治する効果のあるのが「酸性泉」「酸性硫黄泉」「硫化水素泉」の三つだと言われています。これらは殺菌力に優れた泉質で、水虫や湿疹をはじめとして広い範囲の慢性皮膚病に効果があるとされています。中でも特に酸性泉が水虫に高い効果がありますが、これはレモン果汁と同じくらいのPH2となっています。健康な皮膚は弱酸性でPH4.5~5.5ですので、敏感肌の人や高齢の人は特に上がる際に洗い直すのをお勧めします。

水虫に効くとされる酸性硫黄泉で有名なところでは、草津温泉(群馬県)があります。他では酸性泉の玉川温泉(秋田県)、酸性硫黄泉の蔵王温泉(山形県)、川湯温泉(北海道)、強酸性泉の須川温泉(岩手県)なども良く知られています。草津温泉をはじめとするこれらの湯内は酸性が強いために雑菌の繁殖が難しく、皮膚病治療に高い効果があるとされていますが、一度入っただけで完治するわけではありません。足湯や湯治で通うことができるところにある酸性泉を見つけると良いでしょう。

水虫の完治を目指すには、抗真菌薬などの外用薬を塗って白癬菌の増殖を止めつつ、効果のある泉質を持つ温泉にも足繁く通うというのが理想です。良くなってきたからといって完治前に両方を止めてしまうと、菌の増殖が復活して水虫の状態が元通りになってしまいますので、無理のない範囲で続けましょう。

水虫患者が温泉へ行く場合は二次感染に注意

白癬菌の好む環境は高温多湿と言われていて、特に梅雨から夏に流行することが分かっています。カビの一種ということで、この条件が揃っている場所では一年中発生する可能性があります。患者の年齢層は小学生から大人まで幅広いですが、働き盛りの男性が非常に多いです。仕事をリタイヤすると一気に症状が治まる傾向にあるのは、靴や靴下を履く時間が減ることから来ていると言えます。ビジネスマンの必須アイテムである靴・靴下は、高温多湿という条件を満たしているためです。

そんな彼らだけでなく、女性でもストッキングやパンプスなどを長時間履いていることで水虫を患っている人が少なくありません。外用薬で治療しつつ、時には温泉に足を伸ばして水虫を治療するという癒し旅行も良いですが、水虫を持っている人が温泉へ行く場合、気を付けたいのが二次感染です。これは、温泉のお湯で感染するのではなく、バスマット・ホテル共用スリッパを通して感染するというものです。

酸性硫黄泉は雑菌が繁殖するのが難しい環境ですので殺菌効果が高いですが、そこでせっかく殺菌した足を不特定多数の人が使用しているバスマットに触れさせてしまっては、経過が良好だったはずが水虫の状態が元通りになってしまいます。温泉のバスマットはたくさんの人の持つさまざまな菌が付着していますので、白癬菌の付着率もほぼ100%だと言われています。ビジネスマンの靴の中と同様に高温多湿な環境でもありますし、湿度80%・温度26度以上という環境で爆発的に増える白癬菌が居るのは、想像に難くありません。

酸性硫黄泉など水虫殺菌に効果のある温泉へ行ったら、入浴後にはバスマットを踏まずに、転ばないように注意しながら飛び越えるようにしましょう。ホテルの共用スリッパも抗菌処置されているもの以外は使用しないように注意することで、温泉地での水虫二次感染を予防することができます。

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